キビレをチニングで釣る時期、滴水温、産卵期、ルアー(ワーム)など

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チニングでのキビレ釣りとは

チニングとは、ルアーでクロダイ(通称チヌ)とキビレ(正式名称キチヌ)を釣ることです。
チヌとキビレは近縁種で生態は非常に似ておりますがそもそも違う魚です。
なので、産卵時期も違いますし、敵水温も多少違います。好むエリアも微妙にずれてたりします。

普段チヌをメインで釣っているとキビレも良く釣れますが、急にキビレが釣れなくなったりする場合もあって釣果が落ちることがあります。

チヌの情報はネットなので日々勉強することがあってもキビレのことはチヌとセットで考えることが多く詳しく知らないことがあり、キビレを急に見失う結果になるのではと思います。

キビレの釣果が年間である程度安定していれば釣果が格段によくなると思います。そこで今回はキビレに特化して解説したいと思います。

キビレの適水温、よく釣れる時期、産卵期(クロダイとの違い)

キビレの適水温(捕食を積極的に行う水温)
適水温については、様々な情報をもとに概ね平均値でいいますと、
14度~26度位になります。

10度以下、27度以上でも捕食はしますが、低水温の時期は代謝が低くなり捕食の回数が少なくなることと、高水温の時期も一時的に食いが悪くなる時があります。
チヌの方が高水温に強い印象です。

また、低水温時期や高水温時期は少しでも水温が安定している場所に移動するので、普段釣りをしているところで急に釣れなくなることもあります。

良く釣れる時期
エリアによってずれはあると思いますが、適水温になる時期が釣りやすい時期になります。
概ね3~4月位~11月下旬位が良く釣れる時期となります。

キビレの特に食いが良くなる時期、河口部に多く集まる時期は、
3~4月位~6月上旬位まで、9月~11月位が良く釣れます。(北部九州の場合)
6月下旬位~8月はチヌの活性が高くなりますが、キビレの釣果が多少落ちる印象です。
筆者は河口部で釣りをしてますが、あまりにも水温が高くなると河川の上流部か外海側に移動していると考えます。

キビレの産卵期について
キビレの産卵時期は一般的に秋ごろと言われてます。
筆者も晩秋頃に釣ったキビレが抱卵しているのを確認したことがあります。

ただ意外と初春頃に抱卵している個体もいたりしますので、個体によってはずれがある場合も考えられます。

そう考えるとキビレの産卵期は秋ごろ~初春までということとなり、上記記載の特に食いが良くなる時期、河口部に多く集まる時期で考えますと
3~4月~6月上旬までは産卵した個体が体力の回復の為河口部に集まり餌を求めている可能性が高いです。
9月~11月頃は、産卵前の荒食い時期とも考えられます。


特に低水温時期は釣果が厳しくなる時期ですが、キビレは3月~4月位(早く産卵した個体はもっと早く)から体力回復の為捕食活動に入る可能性が高いので、そのチャンスを逃さないよう立ち回ることが重要です。

キビレが好む場所(クロダイとの違い)

キビレが好む場所はチヌ(クロダイ)と概ね似てますが、多少違いがあります。

チヌ、キビレともに汽水域や内湾を好む傾向が強いです。
チヌは汽水域の中でも塩分濃度が濃いめの内湾寄りを好みますが、キビレはより塩分濃度が低い河川側を好みます。(あくまでも大きく分けて)
川でよくキビレが釣れますが、そのような理由が原因のようです。
チヌも川でよく見かけますが、キビレの方が河川側を好む傾向が強いとのことです。

但し、冬などの水温が著しく下がる時期は内湾寄りや、河口部の外海よりに移動している場合が多いです。

上記内容を考慮し季節ごとにキビレのいる場所を推測して、釣り人も移動する必要があると思います。

そしてチヌとの大きな違いが、流れが強い場所によくいることです。
チヌより流れの強い場所を好む傾向が強く感じられます。河川の流心に通すと食って来たり、ルアーを追ってくることがあります。特に夏頃にその傾向が強いです。
チヌは手前に多くいて、キビレは沖側にいるということもよくあります。

チヌ・キビレ共通の場所として、障害物がある場所を好む傾向があります。
岸際の壁沿い、岩・石がゴツゴツしている場所、藻が茂っている場所、橋脚の際、何らかの構造物がある場所などです。
そのような場所は必ずチェックしてください。

濁りについては、チヌと同様多少濁りがある方が良いです。

キビレとチヌの行動範囲の違い

チヌとキビレには、行動範囲にも違いが見られます。
チヌよりキビレの方が行動範囲が広く、よく移動する傾向があります。そしてチヌより群れで行動することが多いです。

移動するパターンもある程度決まっていて多少ズレはありますが、毎年同じ時期に同じ場所でキビレが釣れることがよくあります。

群れで行動することが多いので、一度釣れだすと一定期間同じ場所で何度も釣れます。
しかし、急に釣れなくなったりもします。

なので、釣れなくなったら群れで移動した可能性があるのでその時の水温変動などをもとにどこに移動したか推測する必要があります。

キビレを狙うポイントまとめ

キビレを狙うことについて以下まとめてみました。

①適水温は、14度位〜26度位
②産卵時期は秋〜初春位まで
③産卵後から回復期に入る3~4月位から食いが強くなり6月上旬位まで荒食いする。
④産卵前の9月〜11月位も荒食いの時期がある。
⑤河口部を基準に、夏は河川の上流側、冬は内湾、外海よりを意識する。
⑥特に夏は流心など流れが強い場所も狙う。
⑦キビレは行動範囲が広いが、行動がパターン化する傾向があり、一度釣れた場所はまた同じ時期に釣れる可能性あり。
⑧以上の内容をもとにキビレの居る場所を予測し、障害物周りを狙って行く。

時期別キビレが良く釣れるルアー(ワーム)について

以下ワームは、キビレの活性が高い時に気づかせることが出来れば、高い確率で食ってくるワームです。

3月位〜5月位まで
ケイテック クレイジーフラッパー2.4
チニングで最も使われるワームです。春頃は2.4インチがおすすめです。
低水温期に2.8インチだと食い込みが悪い時があるので2.4インチがよいです。とにかくよく釣れるワームです。



ケイテック リトルスパイダー3インチ
こちら単体でもよく釣れますが、クレイジーフラッパーとローテすることで更に威力を発揮します。
波動もナチュラルで低水温期にも強いです。



ダイワ アーバンシュリンプ2.4インチ
エビの形状をした微波動系ワームです。2.4インチですが、ボリュームのあるボディに各パーツがアピールし存在感はしっかりあります。
波動はアームの爪の部分が細かくピリピリ動きナチュラルな波動を出しスレたキビレに効果的です。

メガバス ボトルシュリンプSW 2.4インチ
こちらは、パワーアームが特徴的なワームとなります。
パワーアームのゆらぎがフォール中からステイ時まで常に動き続けていることが特徴です。
ステイでもバイトが得られる貴重なワームです。冬などでは必ず使って頂きたいアイテムです。



6月位〜10月位
クレイジーフラッパー2.8インチ

リトルスパイダー3インチ

アーバンシュリンプ2.8インチ

ボトルシュリンプSW3インチ

チヌ、キビレともによく動ける時期で、多少大きめのワームの方が積極的にアタックしてくる時期です。
しかし、8月ごろの高水温期は河川などに移動することがありキビレを見失いがちな時期でもあります。

11月位から12月位
段々渋くなる時期ですが、まだ水温は維持されてますので、クレイジーフラッパー2.8、リトルスパイダー3インチ、アーバンシュリンプ2.8インチ、ボトルシュリンプSW3インチのローテで大丈夫です。

1月〜2月
クレイジーフラッパー2.4インチ

リトルスパイダー3インチ


ボトルシュリンプSW 2.4インチ

パワークラブ+ちびチヌヘッド

1年で難しい時期ですが、河口部を基準に内湾側、外海側を意識します。どうしても釣れない時はパワークラブの集魚効果(匂いで寄せる)で食わせてもよいです。ジグヘッドはある程度障害物をさける効果のあるちびチヌヘッドがおすすめです。

まとめ

今回の記事は長くなりましたので、釣り方、リグについては省略致します。

キビレはチヌと同じようで少し違う別の魚です。その少しの違いを理解できれば、釣れる確率がアップします。上記ポイントを参考にして頂き、多くのキビレを釣ってください。