クロダイ(チヌ)キビレの釣れる時期、季節、水温について(九州北部の傾向で記載)

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クロダイ(チヌ)キビレの全体的な傾向

クロダイ(チヌ)とキビレの釣れる時期の全体的な傾向としては、適水温がほぼ一緒な為、活性の高い時期は概ね同一です。
但し、クロダイ(チヌ)とキビレは産卵の時期が違う為、産卵前後の荒食いを行う時期が違います。
また、クロダイ(チヌ)とキビレが好む塩分濃度も多少違いがある為、回遊するルートにも多少の違いがあります。
以上の点を踏まえて、クロダイ(チヌ)、キビレを追う必要があります。

クロダイ(チヌ)、キビレの産卵時期について
クロダイ(チヌ)はおおむね3月位~5月中旬位までに産卵を行います。
キビレは、秋~冬にかけて産卵します。(たまに春に産卵個体を見ることもあります)

クロダイ(チヌ)、キビレの好む塩分濃度について
クロダイ(チヌ)、キビレ共に河口部などの汽水域を好む傾向があります。
汽水域の中でも、クロダイ(チヌ)は塩分濃度の高い場所を好み、キビレは塩分濃度の低い場所を好むとのことです。

クロダイ(チヌ)、キビレともに河口部を中心に川側と海側を出入りしてますが、塩分濃度による好みがあるとのことで上記傾向が見られるとのことです。
特にハイシーズンにその傾向が現れます。(キビレの方が川でよく見かけるなど)

クロダイ(チヌ)キビレともに活発に捕食する為の適正水温は15度~28度くらいまでと言われます。魚は変温動物なので僅かな水温変化で活性が上がったり、下がったりしますので、特に水温の把握が重要となります。

水温が8度以下になるとかなり代謝が低くなり、動かずにじっとして、餌を殆ど食べない状況となります。

但し、真冬に適水温より水温が低くなっても日照、気温の上昇、南風の影響などで水温が安定している時はあたりがあることもありますので、年中釣れる魚でもあります。

結局は、適水温になる時期が釣りやすい時期ということになりますが、それ以外の時期でも気象条件などを注意深く意識していれば、釣れないと言われる時期でも釣れる可能性は十分あります。

また、クロダイ(チヌ)キビレが好む餌が動いている時期からも釣れる時期が推測できますので参考にして下さい。

クロダイ(チヌ)キビレの釣れる時期について

筆者が九州北部で経験した釣れる時期については、年毎に多少変動はありますが、概ね以下の通りとなります。

➀ 特に釣りやすい時期
6月中旬~9月上旬位まで (水温20度~29度位)
筆者の九州北部エリアでは、最も多く釣れる時期です。
6月中旬位から産卵後に体力を消耗したクロダイ(チヌ)が回復して荒食い時期に入ります。ここからハイシーズンで9月位まで釣れ続けます。
キビレはこの高水温の時期は、川側のより塩分濃度が低い場所に群れで多くいる傾向があります。

② そこそこ釣りやすい時期
3月~5月中旬 (水温12度~19度位)
産卵で接岸した(のっこみ)チヌが釣れます。水温がまだ低くやや低活性ですが、抱卵した個体は強いあたりがあります。
4月~5月はキビレが広範囲に散って全体的に高活性です。この時期はキビレのあたりが非常に多いです。

9月中旬~11月 (水温25度位~18度位)
徐々に水温が低くなりますが、まだ適水温の為よく釣れる時期です。
クロダイ(チヌ)は11月頃から雨が続く日などは、活性がやや低くなります。

真夏にあたりの少なかったキビレが、9月中旬頃から産卵に備えて広範囲に行動し、餌を荒食するようになります。その為、9月~11月位はキビレのあたりが多く釣りやすくなります。

③ やや釣りづりらい時期
5月下旬~6月上旬 (20度~22度)
水温は適水温の範囲内ですが、この時期はクロダイ(チヌ)のあたりが少なくなる傾向にあります。

クロダイ(チヌ)の産卵がほぼ終わり、産卵後の回復期にあたる為だと思います。
6月中旬位まで体力を回復する為じっとしている為、クロダイ(チヌ)のあたりが少なくなる印象です。

キビレは、水温の上昇に伴い多少、川側を意識する様になる時期です。

④ 難しい時期
12月~2月下旬位まで (水温17度位~10度位)
12月はまだ水温が15度以上あるので、日中の温かい時間帯は釣れます。夜がかなり厳しくなってくる時期です。

1月、2月も夜は難しく、水温が日中でも14度以下になるので、温かい時間帯に数少ない個体を狙う釣りとなります。

この時期は水温がかなり影響する時期で、風が無く、午前中から晴れ間が出る日は狙い目です。
2月下旬位からのっこみの個体が入ってくる時期になります。

捕食する餌から釣れる時期を考える

釣れる時期は、上記の通り、水温が非常に影響しますが、クロダイ(チヌ)キビレが捕食する餌からも釣れる時期を推測することが出来ます。

筆者が釣りをしているエリアでは、以下の餌をよく食べていると思います。


ゴカイ類
フナ虫
貝類

蟹は筆者が釣りをするエリアで最も多く見る餌で、チヌの尻尾が水面から出て捕食しているのを見ることがあります。

蟹をよく見かけるのも、5月〜11月くらいまでで、チヌが高活性である時期と概ね一致します。

その他、ゴカイ類、フナムシ、貝類も蟹と同様の時期が生息時期でありますので、餌からチヌがよく釣れる時期を考察しても5月〜11月くらいまでが釣りやすいという結果になると思います。

まとめ

以上、クロダイ(チヌ)キビレの釣れる時期の考察でした。

まとめると、最も釣りやすい時期は、水温が15度以上28度位、その水温の時期は5月位〜11月位、捕食ベイトの活発な時期と一致するため、5月〜11月に狙うと釣れる可能性が高まると考えます。

まだクロダイ(チヌ)キビレを釣ったことがない方はこの時期に狙うと良いと思います。また、以下の内部リンクでクロダイ(チヌ)キビレの釣り方、釣れる場所なども解説してますので、合わせてご覧ください。

クロダイ(チヌ)キビレの釣れる場所、釣り方などの解説記事です。ぜひご覧ください。